食べるとはどういうことか
世界の見方が変わる三つの質問
人間は「ホラーなチューブ」?「生きもの殺し装置」?
「食べる」を深く考えれば考えるほど、
「人間とはなにか」が見えてくる。
京大のフジハラ先生と12歳~18歳の中高生による、
白熱の「食と農の哲学」ゼミナール。
目次
- この本を手にとってくださった方へ
- 登場人物紹介
- この本ができるまで
- 〈第一の質問〉いままで食べたなかで一番おいしかったものは?
- 【解説1】なかなか言葉にならない「あの時のおいしさ」のこと
- 「おいしい」は一筋縄ではいかない
- 「おいしい」の三つのカテゴリー
- 「食べる」はネットワークに絡めとられている
- 【対話1】自分たちのあたりまえを考える「哲学」について
- 歴史研究という仕事
- 三輪トラックの荷台で食べたトウモロコシは最高!
- 自己紹介・そらさんの場合/自己紹介・ケイさんの場合/
自己紹介・達兄さんの場合/自己紹介・コーセイさんの場合/
自己紹介・リョウタローさんの場合/自己紹介・シュンスケさんの場合/
自己紹介・アヤさんの場合/自己紹介・ユータさんの場合/
答えのない問いを立ててみる - 〈第二の質問〉「食べる」とはどこまで「食べる」なのか?
- 【解説2】食べられる側の気持ちになってみること
- 解くのが困難な問い
- キッチンシンクのパフォーマンスから見えてきたこと
- 食べものの気持ちになってみる
- 食べることについての二つの見方
- 【対話2】『食の哲学』という本をみんなで書くとしたら?
- 「食べる」と「入れる」の違いって?/人間の食と動物の食は同じ?違う?/
『食の哲学』の目次をつくる/「食べる」ってどこまでが食べるなの?/
人間は「生きもの殺し装置」だった/人間はホラーなチューブなのだ - お昼休憩のコラム「くさいこと」と「おいしいこと」
- 〈第三の質問〉「食べること」はこれからどうなるのか?
- 【解説3】食べものから噛みごたえがなくなっていく未来のこと
- 食べることは煩わしいことか
- ゼリーやムースのような食事
- 噛むこと、共に食べることの意味
- 無料食堂という試み
- 【対話3】答えを探すのではなく、みんなの「考える種をまく」
- 欲望の上に乗っかっているもの/完全栄養の食品はすごくマズい?/
見せるために食べる/食べものは感覚や欲望の交差点/
最後に一言ずつ感想を - 【アフタートーク】からだに耳を澄ます
- 座談会を終えて/BSEと鳥インフルエンザの衝撃/
わたしたちの世界の根底にある飢えへの恐怖/現代の日本にも飢えはある/
趣味から歴史に入る/あたりまえのことを問い続けるスリリングさ/
子どものほうが哲学の近くにいる/「人間とは何か」という山への登り方/
身体感覚を伴う問いの大切さ