へぼのつくだ煮

連載日本の食生活全集

2020年09月15日

聞き書 岐阜の食事 恵那平坦(東野)の食より

秋になるとへぼとりをする。地蜂をみつけると追っかけていって巣のあるところ(田んぼのあぜ、土手、里山などの土の中)を見きわめ、煙で蜂を追い出す。一枚の巣に何百ものへぼが入っている。それを一つずつとり出し、ほうろくで気長に炒って、甘からく煮つける。ほお葉ずしやへぼ飯にも入れる。

 

出典:森基子 他. 日本の食生活全集 21巻『聞き書 岐阜の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.133-133

関連書籍詳細

日本の食生活全集21『聞き書 岐阜の食事』

森基子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900044
発行日:1990/05
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

飛騨は山の恵み、美濃は川の恵み豊かな国。米と繭の国だが、雑穀や山菜、木の実も大切な食糧。味噌・漬物・どぶろくなど発酵食品がよく発達している。山・川の恵みを受けた八つの地区の暮らしと食を収録。
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