れんぶ

連載日本の食生活全集

2021年01月05日

聞き書 徳島の食事 那賀川下流の食より

正月用の煮もので、黒豆、大根、里芋、にんじん、こんにゃく、こごり(高野豆腐)などを炊く。大つごもに正月三が日分のれんぶを炊いておく。
野菜とこんにゃくを黒豆の大きさに合わせて四角く切る。黒豆だけはとくに煮えにくいので、先にあら炊きしておく。いりのだしをとって、煮えにくいものから順に炊き、黄ざらと醤油で味つけをする。黒豆にしわがよるのは、「長生きする」といって、よいとされる。

 

出典:立石一 他. 日本の食生活全集 36巻『聞き書 徳島の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.252-253

関連書籍詳細

日本の食生活全集36『聞き書 徳島の食事』

立石一 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900075
発行日:1990/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

祖谷そばにたらいうどん、いろりのそばで香りたつでこまわし。渦潮にもまれて育つ魚やわかめ。海・山のバラエティ豊かな暮らしと食を祭事とともに再現。藍商人の食事も再現。
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