炭焼きには合わせめんぱに五合飯―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年11月26日

聞き書 埼玉の食事 秩父山地の食より

炭焼き弁当―麦飯、梅干し、味噌漬、煮豆
炭焼きのときの弁当は、合わせめんぱ(楕円形の曲げ物の入れもの)に、五合の麦飯と味噌漬と梅干しがいくつも入る。女衆はこれより小さい弁当を詰め、ふかしたさつまいもや煮豆を持って行く。麦飯やさつまいもを昼とこじょうはんで平らげる。一升びんに湯を入れて、どびんを下げて持って行くが、冷たくなってもそのまま飲む。

写真:炭焼き弁当
大きいめんぱ:麦飯、梅干し、味噌漬/小さいめんぱ:煮豆

 

出典:深井隆一 他編. 日本の食生活全集 11巻『聞き書 埼玉の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.17-19

関連書籍詳細

日本の食生活全集11『聞き書 埼玉の食事』

深井隆一 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910050
発行日:1992/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

「あさまんじゅうに昼うどん」は物日におけるきまりもの。小麦、さつまいも、狭山茶、深谷ねぎ、岡部の大根など自慢の作物もいっぱい。街道のうまいもの、鋳物工場の給食まで収録。
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