つぶし麦を入れたごはんに、しょっぱいおかず―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年07月04日

聞き書 福島食事 福島南部の食より

田植えが終わっても、春蚕のしまい(上蔟)、田畑の追肥、草引き、麦まとい(収穫)と農繁期が続く。
男の人は明け方の四時ごろ馬に荷鞍をかけ、馬に乗って朝露にぬれながら共同採草地へ行く。堆肥用の草を刈り、六把を馬につけ、自分は一把背負って、馬とともに歩いて帰る。堆肥をつくるには、夏草刈りが一番大切なのである。
女の人は屋敷まわりの草刈りをするか、堆肥をたんがら(背負いかご)に入れて畑に運ぶ。
小昼飯―とうみぎ、またはゆでかんぷら
とうみぎ(とうもろこし)や、かんぷらをゆでて畑に持って行き、五時ごろ食べる。
馬も暑さで病気にならないように、毎晩川に連れて行って水浴びをさせ、はけでからだをこすってやり、馬屋に連れ帰って餌を与えてから、夜の食事となる。

写真:夏の小昼飯
ゆでとうみぎとゆでかんぷら。かんぷらには塩をつけて食べる。

 

出典:柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.185-186

 

関連書籍詳細

日本の食生活全集7『聞き書 福島の食事』

柏村サタ子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540870972
発行日:1987/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

にしん漬・三五八漬を肴に会津の酒を酌む。うにの貝焼、あんこう料理は浜通りの名物。豊富な食素材を伝統の生活知が生かす「みちのくのまほろば」福島ならではの味。
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