山菜の味噌汁、ぼらの煮つけ──日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年04月15日

聞き書 静岡食事 伊豆海岸(雲見)の食より

夜――麦飯、ぼらの煮つけ、うどのごまあえ
夜は麦飯に、ぼらがとれたときは煮つけや酢味噌あえにする。のびるやうどをごまあえにしたり、そらまめを砂糖醤油で煮つけることもある。味噌汁にはたけのこやわらびを入れ、たくあんもつける。
子どもたちが学校から帰ってきたときには、小麦粉を練ってそらまめのあんを入れて蒸した小麦まんじゅうや、貝をゆでておいて、間食に食べさせる。

写真:春の夕食
上:いかの煮もの、たくあん漬/中:ぼらの酢味噌あえ/下:麦飯、みょうがぐきの味噌汁

 

出典: 大石貞男 他編. 日本の食生活全集 22巻『聞き書 静岡の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.88-90

関連書籍詳細

日本の食生活全集22『聞き書 静岡の食事』

大石貞男 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540860638
発行日: 1986/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

静岡県は日本の食文化上、特異な位置を占める。大井川を境に県内の食文化が二分され、それが日本の東西の食文化の違いにほぼ重なる。民俗学上も貴重な静岡の食事の全貌。
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