大根炊き、大根の酒粕煮

連載日本の食生活全集

2020年11月30日

聞き書 兵庫の食事 丹波の食より

大根炊きは秋から冬の食卓に欠かせないおかずで、たびたびつくるが、ときによっていろいろなものと炊き合わせる。大根の輪切りに塩ますの頭やしっぽを入れてだしがわりにし、醤油、砂糖で味つけして煮る。
酒粕煮は、大根、にんじん、ちくわなどを大きくざく切りにし、塩ますを入れて煮る。煮汁に酒粕を溶き入れ、醤油で味つけする。一度にたくさん炊いておいて、何度も食べる。ますの頭は、酒粕を入れるとやわらかくなって、骨ごと食べられる。

写真:大根の酒粕煮

 

出典:和田邦平 他. 日本の食生活全集 28巻『聞き書 兵庫の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.272-272

関連書籍詳細

日本の食生活全集28『聞き書 兵庫の食事』

和田邦平 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910067
発行日:1992/03
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

摂津、丹波、但馬、播磨、……瀬戸内から日本海にまでいたる多彩な風土と独自の食文化、さらに国際都市神戸のハイカラ料理、淀川長治氏が語る神戸モダンボーイの食事も紹介。
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