澄まし雑煮

連載日本の食生活全集

2020年12月25日

聞き書 大阪の食事 天満雑貨商の食より

二日の朝は澄まし雑煮をいただく。おこぶ(こんぶ)とかつ節でだしをとる。一寸ぐらいに切った水菜と焼いた丸もちを入れ、薄口醤油で味をつける。わんに盛り、かまぼこをそえる。
丸もちは火鉢の炭火に金網をのせて、始終ひっくり返しながら焼くとうまく焼ける。栗田家では、もちを焼くのは旦那さん(舅)の仕事になっている。

 

出典:上島幸子 他. 日本の食生活全集 27巻『聞き書 大阪の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.94-94

関連書籍詳細

日本の食生活全集27『聞き書 大阪の食事』

上島幸子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900099
発行日:1991/02
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 392頁

商人の町・大阪は、日本中の一流の物産が集まる「天下の台所」。船場、天満の商家、月給取り、近在の農家・漁家の食卓に、「食い倒れ」の真相を探る。写真を添えて料理を再現した食の歳時記。
田舎の本屋で購入

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