けんちょう

連載日本の食生活全集

2021年02月16日

聞き書 山口の食事 長門山間の食より

大根は皮をむいていちょう切りにし、にんじんは大根より薄めのいちょう切りにする。えぐいも(里芋)は、一口ぐらいの大きさに切っておく。豆腐は重石をのせてよく水切りをする。
なべに油を入れ、豆腐を焦げ目がつくまでよく焼きながら砕く。この中に、大根、にんじん、えぐいもを入れ、いり(いりこ)でとっただし汁を入れ、塩、醤油、砂糖で味を加減する。煮かえるたびに味が深まっていく。
日常食として、とくに寒い日などにつくる。

 

出典:中山清次 他. 日本の食生活全集 35巻『聞き書 山口の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.134-134

関連書籍詳細

日本の食生活全集35『聞き書 山口の食事』

中山清次 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890017
発行日:1989/04
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 382頁

日本海、響灘、周防灘の三つの海に囲まれる山口県は、西日本の陸海交通の要衝。維新以来、歴史を動かしてきた地の人々の暮らしの呼吸と食べものを伝える。
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