聞き書 香川の食事 西さぬきの食より
大根とにんじんを長さ一寸五分か二寸くらいの拍子木に切り、油で炒める。この中にいりこと油揚げを入れ、醤油で味つけする。おろしぎわに手で細かくつぶした豆腐を入れ、煮えたら火からおろす。巳の日や、寄合いなど何ぞごとがあると、みなでよくつくる。手早くでき、寒い日のなによりのごちそうである。百花をいでたものを使えば、百花の雪花になる。
出典：井上タツ 他. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.242-242
関連書籍詳細
日本の食生活全集37『聞き書 香川の食事』
井上タツ 他編
定価3,038円 （税込）
ISBN:9784540900068
発行日:1990/08
出版:農山漁村文化協会（農文協）
判型/頁数:A5 384頁
じゃこだしで食べるさぬきうどん、さわらでつくる魚ばっつおのごちそう、行事に欠かせない鮒のてっぱい。讃岐三白の伝統をひく食べものと溜池からの恵みを聞き書きする。
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