聞き書 鹿児島の食事 奄美大島の食より
■夜――小豆のせんがい、味噌汁、魚の刺身
夜は、小豆のせんがいを炊く。秋野菜がまだとれないうちは、釣ってきた海のもので夕食の準備をする。たこは刺身、魚は味噌汁や煮つけにし、ちょっとぜいたくであるが、たくさん食べる。
秋野菜がとれだすと、味噌汁の実には、大根葉、里芋、ねぎなどを入れる。
写真:秋の夕食
小豆のせんがい、あじの刺身、味噌汁(大根、里芋、ねぎ)
出典:岡正 他編. 日本の食生活全集 46巻『聞き書 鹿児島の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.292-292