秋野菜が出るまで、おおさ汁や魚を使ったおかず――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年10月23日

聞き書 鹿児島食事 奄美大島の食より

夜――小豆のせんがい、味噌汁、魚の刺身
夜は、小豆のせんがいを炊く。秋野菜がまだとれないうちは、釣ってきた海のもので夕食の準備をする。たこは刺身、魚は味噌汁や煮つけにし、ちょっとぜいたくであるが、たくさん食べる。
秋野菜がとれだすと、味噌汁の実には、大根葉、里芋、ねぎなどを入れる。

写真:秋の夕食
小豆のせんがい、あじの刺身、味噌汁(大根、里芋、ねぎ)

 

出典:岡正 他編. 日本の食生活全集 46巻『聞き書 鹿児島の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.292-292

関連書籍詳細

日本の食生活全集46『聞き書 鹿児島の食事』

岡正 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540890055
発行日:1989/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

鹿児島は南方食文化の北端。いも・鶏・糸瓜・豚の調理に南方の食習慣が息づく。海上の味=ヤポネシア構想の主舞台の陽光あふれる南国の味。
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