聞き書 沖縄の食事 中頭の食より
■昼食―五月そーみんと野菜の炒めもの、んむ、にんにくの地漬
五月の節句が終わるとそうめんが出回る。このころの新しいそうめんを五月そーみんという。箱買いして、親せきや近所の人と分け合う。
ゆがいたそうめんにたっぷりの野菜を入れてそーみん炒めをつくり、一年間漬けこんだにんにくの地漬を添える。にんにくは黒砂糖で漬けてあるのでまっ黒だが、こくがあって食事もいちだんとおいしい。
写真:春の昼食
んむ、五月そーみんと野菜の炒めもの、にんにくの地漬
出典:尚弘子 他. 日本の食生活全集 47巻『聞き書 沖縄の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.113-114