かしわ

連載日本の食生活全集

2021年04月28日

聞き書 徳島の食事 那賀川下流の食より

もち米七に対してうるち米三を混ぜてひき臼でひき、粉にする。水で練り、こしき(蒸し器)で蒸し、小豆のあんを包んだものと、あんを一緒に練りこんで蒸したものをつくる。この地域では、かしわの葉のかわりにかしの木の葉を使う。二枚のかしの葉でもちをはさみ、こしきに並べて蒸す。
五月のお節句、土用の入り、虫祈祷のときにつくって食べる。

写真:かしの葉でつくった「かしわ」
あんを練りこんだもの(左)と、あんを包んだもの

 

出典:立石一 他. 日本の食生活全集 36巻『聞き書 徳島の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.243-243

関連書籍詳細

日本の食生活全集36『聞き書 徳島の食事』

立石一 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900075
発行日:1990/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

祖谷そばにたらいうどん、いろりのそばで香りたつでこまわし。渦潮にもまれて育つ魚やわかめ。海・山のバラエティ豊かな暮らしと食を祭事とともに再現。藍商人の食事も再現。
田舎の本屋で購入

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