聞き書 東京の食事 下町の食より
■夕―さんまの塩焼きとおひたし
この時期のさんまは脂がのってとてもおいしい。さっと塩をふり、焼いて食べる。ほうれんそうのおひたしは青ゆでし、けずり節やしらす干しをのせ、醤油をかけて食べる。また、おかずにいわしの煮つけをつくることもある。
写真:秋の夕食
きゅうりのぬか漬、ほうれんそうのおひたし(しらす干しかけ)、さんま(大根おろし添え)、白飯、のりのつくだ煮
出典:渡辺善次郎 他. 日本の食生活全集 13巻『聞き書 東京の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.75-76