宍道湖の魚で食卓をにぎやかに―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年10月08日

聞き書 島根の食事 宍道湖・中海沿岸の食より

晩飯―麦飯、ふなのあら汁、ふなの刺身、小菜のひたし、漬物
宍道湖に面していないところでは刺身は晴れ食であるが、宍道湖沿岸ではふだんも食べている。刺身にした残りのあらで、あら汁をつくる。野菜類は、小菜と呼んでいる大根の間引き菜、かぶや白菜などの間引き菜からはじまって葉菜類、いも類と種類も多くなり、食卓がにぎやかになる。

写真:秋の晩飯
上:ふなの刺身、小菜のひたし/下:麦飯、うりの奈良漬、ふなのあら汁

 

出典:島田成矩 他. 日本の食生活全集 32巻『聞き書 島根の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.34-35

関連書籍詳細

日本の食生活全集32『聞き書 島根の食事』

島田成矩 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910029
発行日:1991/7
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

旧暦十月の神無月も出雲では「神有月」。全国から集まる神々をもてなす心が食生活の中にいまも息づく。汽水湖・宍道湖・中海の豊かな魚介、米どころ出雲平野、豪雪の山間、隠岐まで郷土の食を網羅。
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