どじょう汁

連載日本の食生活全集

2021年10月07日

聞き書 鳥取の食事 伯耆山間の食より


どじょうのおいしい時期は秋から冬の間である。とれたどじょうはかめに入れて暗いところに置き、三日に一度くらい水をかえてやると長く生かすことができる。そうしておけばおりにふれて使用できる。
どじょう汁をつくるには、骨をやわらかくするため、なべに入れたどじょうに酒を注ぐ。このとき手早くふたをしないと、どじょうがはね上がり、しまつが悪い。
具には、ずいきいも、豆腐、ごぼう、こんにゃく、油揚げなども入れ、醤油で味をととのえる。

 

出典:福士俊一 他. 日本の食生活全集 31巻『聞き書 鳥取の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.319-319

関連書籍詳細

日本の食生活全集31『聞き書 鳥取の食事』

福士俊一 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910036
発行日:1991/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 382頁

日本海側有数の漁港=賀路・境港のある鳥取県は、魚、えび、かに、貝と海の幸が多彩。磯場の夏泊海岸の海女漁は豊臣時代からの歴史をほこる。因幡の山間、伯耆富士=大山の山麓には山の幸たっぷりの食生活が。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事