聞き書 静岡の食事 伊豆海岸(雲見)の食より
かつおの塩辛は、雲見では火を通して、あびつ貝にして食べることもある。
あわびなどの貝殻の中にかつおの塩辛を入れ、ねぎのぶつ切りも一緒に入れて七輪の火にかけ、一煮たちさせた熱いところをごはんの上にのせ、ふうふういって食べる。
写真:かつおの塩辛(左)とあびつ貝
塩辛を貝殻にいれて焼くあびつ貝も、冬のごはんのおかずによくつくる。
出典:大石貞男 他編. 日本の食生活全集 22巻『聞き書 静岡の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.116-116