魚の粕汁に寒さを忘れる―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年02月03日

聞き書 兵庫の食事 但馬海岸の食より

夕―麦飯、魚と野菜の粕汁、じゃう、野菜の煮しめ、奈良漬
炊きたての麦飯と、塩鮭の頭や大根、にんじん、こんにゃくの入った粕汁でからだを温める。粕汁は魚が主になる。いごいも、大根、にんじん、ごぼうなどをじゃこ(小魚の煮干し)のだしで炊いた煮しめをようけつくっておく。じゃうはさばなどの魚とたまねぎ、ねぎ、ごぼうを炊き、醤油で味つけしたおかずである。

写真:冬の夕食
上:じゃう(さば、たまねぎ)、野菜の煮しめ/中:奈良漬/下:麦飯、粕汁(塩鮭、大根、にんじん)

 

出典:和田邦平 他編. 日本の食生活全集 28巻『聞き書 兵庫の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.203-204

関連書籍詳細

日本の食生活全集28『聞き書 兵庫の食事』

和田邦平 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910067
発行日:1992/3
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

摂津、丹波、但馬、播磨、……瀬戸内から日本海にまでいたる多彩な風土と独自の食文化、さらに国際都市神戸のハイカラ料理、淀川長治氏が語る神戸モダンボーイの食事も紹介。
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