聞き書 兵庫の食事 但馬海岸の食より
■夕―麦飯、魚と野菜の粕汁、じゃう、野菜の煮しめ、奈良漬
炊きたての麦飯と、塩鮭の頭や大根、にんじん、こんにゃくの入った粕汁でからだを温める。粕汁は魚が主になる。いごいも、大根、にんじん、ごぼうなどをじゃこ(小魚の煮干し)のだしで炊いた煮しめをようけつくっておく。じゃうはさばなどの魚とたまねぎ、ねぎ、ごぼうを炊き、醤油で味つけしたおかずである。
写真:冬の夕食
上:じゃう(さば、たまねぎ)、野菜の煮しめ/中:奈良漬/下:麦飯、粕汁(塩鮭、大根、にんじん)
出典:和田邦平 他編. 日本の食生活全集 28巻『聞き書 兵庫の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.203-204