芽吹きはじめた山菜や野菜で、手間をかけないお菜―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年03月28日

聞き書 岐阜食事 古川盆地(国府)の食より

夜―麦飯、野菜の煮しめ、あさつきの酢味噌あえ、長漬
残雪がまだ見える山すそに、あさつきの黄色い芽が伸びてくれば酢味噌あえにして、煮しめの残りとともに食膳に出す。漬物は、あれほど大量に漬けた切り漬も煮たくもじにして少なくなり、秋に葉つきの紅かぶらをやや強塩で漬けた長漬が食膳につくようになる。

写真:春の夕飯
膳内:麦飯、煮しめ(大根、にんじん、ぜんだいも、蒸したつくり)、あさつきの酢味噌あえ/膳外:紅かぶらの長漬

 

出典:森基子 他編. 日本の食生活全集 21巻『聞き書 岐阜の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.23-24

関連書籍詳細

日本の食生活全集21『聞き書 岐阜の食事』

森基子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900044
発行日:1990/5
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

飛騨は山の恵み、美濃は川の恵み豊かな国。米と繭の国だが、雑穀や山菜、木の実も大切な食糧。味噌・漬物・どぶろくなど発酵食品がよく発達している。山・川の恵みを受けた八つの地区の暮らしと食を収録。
田舎の本屋で購入

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