しょうがの赤漬

連載日本の食生活全集

2022年06月06日

聞き書 千葉食事 房州海岸の食より


梅干しをつくると、赤いきれいな梅酢ができるので、その梅酢を使ってしょうがの赤漬をつくる。
赤漬にするしょうがは、秋早めにやわらかいうちに収穫し、すみずみまでよく洗い、薄切りにしてから軽く塩をして、一日くらいおく。これを、軽く水気を切って梅酢に漬けこむ。四、五日たつとしょうがは薄桃色に色づき、梅酢そのものは色が薄くなる。その梅酢を一回すてて、もう一度新しい梅酢ととりかえ、二度漬けすると、いっそう色よく仕あがる。それにもちもよくなり、かびもこない。
梅酢の中に入れっぱなしでもよいが、梅酢から出し、一、二日ほど日に干して、半乾きの状態でしまっておくとさらに長もちする。

写真:漬物のいろいろ
〔左上から時計回りに〕梅干し、はりはり大根、味噌漬、塩漬らっきょう、しょうがの赤漬(干したもの)

 

出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.91-91

 

関連書籍詳細

日本の食生活全集12『聞き書 千葉の食事』

高橋在久 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890024
発行日:1989/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

黒潮が打ち寄せる房総半島は日本でも屈指の好漁場。いわし・かつおに代表される海の幸と利根川の魚、台地の作物が食膳にのぼる。太巻ずしはこの地の伝統食。女性が築いた食の営みを記録する。
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