毎日続くなすのおかず―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年08月22日

聞き書 神奈川食事 足柄山間の食より

夕飯―そうめん、うりもみ、酢なす
お盆などでたくさんもらうそうめんを、かびさせないように早めに食べる。つゆは、かつお節で濃いだしをとって醤油味をつけ、油揚げとねぎを入れてそうめんにかける。
夕暮れどき、明け放した家々の台所からきゅうりをきざむ音がよく聞こえる。「あそこの家もうりもみだ」と、なんとなくおかしい。

写真:夏の夕飯
上:酢なす、うりもみ(きゅうりもみ)/下:麦飯、そうめん(ねぎと油揚げ入り)

 

出典:遠藤登 他編. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.226-227

 

関連書籍詳細

日本の食生活全集14『聞き書 神奈川の食事』

遠藤登 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540920028
発行日:1992/7
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5判上製 384頁

和洋中が勢揃いの横浜のハイカラ料理、古都鎌倉の伝統食から、相模野の恵み、山・川・海の幸を集めた県内各地の素朴な郷土料理まで、地元のお年寄りからの聞き書きをもとに再現。写真つきで記録。
田舎の本屋で購入

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