朝から、いかの糸づくりにしょうが醤油――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年06月05日

聞き書 福井の食事 越前海岸の食より

朝――麦飯、いかの糸づくり、きゅうりやなすのぬか漬
いか漁の季節なので、朝からいかの糸づくりをして、しょうが醤油で食べる。いかはあかいか(するめいか)で、とれたてのいかはつやがあり、刺身につくっていくとくるっと丸くなり、まるで生きているようである。なんともいえない甘みがある。

写真:夏の朝食
上:きゅうりとなすのぬか漬、いかの糸づくり/下:麦飯、しょうが醤油

 

出典:小林一男 他編. 日本の食生活全集 18巻『聞き書 福井の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.158-158

関連書籍詳細

日本の食生活全集18『聞き書 福井の食事』

小林一男 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540870187
発行日:1987/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

木の芽峠を境に嶺南と嶺北に分かれる福井県は越前と若狭の二国から成る。報恩講を開いては食を共にして絆を深めあう越前、海の幸と山の幸がともに食膳にのぼる若狭の国。
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