聞き書 福井の食事 越前海岸の食より
■朝――麦飯、いかの糸づくり、きゅうりやなすのぬか漬
いか漁の季節なので、朝からいかの糸づくりをして、しょうが醤油で食べる。いかはあかいか(するめいか)で、とれたてのいかはつやがあり、刺身につくっていくとくるっと丸くなり、まるで生きているようである。なんともいえない甘みがある。
写真:夏の朝食
上:きゅうりとなすのぬか漬、いかの糸づくり/下:麦飯、しょうが醤油
出典:小林一男 他編. 日本の食生活全集 18巻『聞き書 福井の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.158-158