聞き書 島根の食事 江の川流域の食より
■お盆
八月十三日から十六日はお盆。墓まいりをし、ご先祖さまをお迎えしてごちそうをつくる。
盆だんごは米粉をこねてゆで、きな粉をまぶし、上から赤砂糖や白下、蜂蜜などをかける。海辺(日本海側の江津方面)から運ばれてくるところてんぐさを買い求め、ところてんもつくる。そうめん汁は干しあゆでだしをとり、醤油で味つけしたものを冷たくしてそうめんにかけ、あゆも具として食べる。なすびとかぼちゃの煮しめ、きゅうりもみもつくる。
写真:お盆のごちそう
上:ところてん、なすびとかぼちゃの煮しめ/中:きゅうりもみ/下:盆だんご、そうめん汁
出典:島田成矩 他編. 日本の食生活全集 32巻『聞き書 島根の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.160-160