きのこや栗入りごはんで秋を味わう――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年11月14日

聞き書 福島食事 福島南部の食より

彼岸がすぎると、稲刈り、麦播き、こんにゃく起こしと続く、秋の農繁期である。主婦は農作業の合い間に大根を干してたくあんを漬けたり、白菜を漬けたりする。また、初霜のくる前に、いもがらも干さなくてはならない。
昼――朝食と同じものにかぼちゃの煮つけなど
田畑が遠ければ、弁当持参のこともある。弁当は麦飯に梅漬と油味噌、味噌漬に塩びきでも入れば上等である。稲刈りは九月上旬から一か月くらいかかる。

写真:秋の昼食
上:かぼちゃの煮つけ、白菜漬/下:麦飯、大根の味噌汁

 

出典:柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.188-188

関連書籍詳細

日本の食生活全集7『聞き書 鳥取の食事』

柏村サタ子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540870972
発行日:1987/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

にしん漬・三五八漬を肴に会津の酒を酌む。うにの貝焼、あんこう料理は浜通りの名物。豊富な食素材を伝統の生活知が生かす「みちのくのまほろば」福島ならではの味。
田舎の本屋で購入

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