聞き書 宮崎の食事 米良山地の食より
■夕――混ぜ飯、川魚の煮つけ、漬物
たけのこ、しいたけ、ごぼう、にんじんなどを入れた混ぜ飯をつくる。
かじか(蛙)が鳴くころになると、川では、いだが産卵のために集まっている。水の中でもまっ黒く見えるように集まっているので、投げ網でとる。これを砂糖、醤油で煮つけて食べる。にらやしょうがを入れるとくさみがとれる。
らっきょうや梅干し、高菜の漬物を出す。
写真:春の夕飯
上:川魚の煮つけ(あゆ、さんしょうの葉と実)、高菜漬/下:茶、混ぜ飯(たけのこ、しいたけ、ごぼう、にんじん)
出典: 田中熊雄 他編. 日本の食生活全集 45巻『聞き書 宮崎の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.117-118