聞き書 鹿児島の食事 霧島山麓の食より
■朝――いも入りあわ飯、味噌汁、もみでこん
年中変わらぬいも飯も、秋の新からいもはほくほくしておいしく思う。かごいっぱいの大根葉は湯をとおせばひとにぎりにしかならないが、間引きも追っつかないくらいよく伸びるので、毎日、味噌汁に漬物に惜しみなく使う。大根葉の浅漬は「もみでこん」という。
写真:秋の朝食
からいも入りあわ飯、もみでこん、味噌汁(里芋、にんじん、大根葉)
出典:岡正 他編. 日本の食生活全集 46巻『聞き書 鹿児島の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.158-159