とれたてのいも、大根葉もたっぷりと――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年10月04日

聞き書 鹿児島食事 霧島山麓の食より

朝――いも入りあわ飯、味噌汁、もみでこん
年中変わらぬいも飯も、秋の新からいもはほくほくしておいしく思う。かごいっぱいの大根葉は湯をとおせばひとにぎりにしかならないが、間引きも追っつかないくらいよく伸びるので、毎日、味噌汁に漬物に惜しみなく使う。大根葉の浅漬は「もみでこん」という。

写真:秋の朝食
からいも入りあわ飯、もみでこん、味噌汁(里芋、にんじん、大根葉)

 

出典:岡正 他編. 日本の食生活全集 46巻『聞き書 鹿児島の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.158-159

関連書籍詳細

日本の食生活全集46『聞き書 鹿児島の食事』

岡正 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540890055
発行日:1989/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

鹿児島は南方食文化の北端。いも・鶏・糸瓜・豚の調理に南方の食習慣が息づく。海上の味=ヤポネシア構想の主舞台の陽光あふれる南国の味。
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