聞き書 兵庫の食事 淡路の食より
祝いごと、お祭りにふさわしい料理である。
たいの大きいものを一尾、うろこと内臓をとり、尾頭つきの姿のまま大なべで煮る。酒、醤油、砂糖、水をひと煮たちさせ、竹の皮を敷いてたいを入れ、煮汁をかけながら中火から弱火で静かに煮こむ。煮あがったらしばらく冷まし、固まったところで大皿に盛る。
残った煮汁でそうめんを煮て、たいのまわりに波のように盛りつける。
出典:和田邦平 他. 日本の食生活全集 28巻『聞き書 兵庫の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.311-311