混ぜこみ

連載日本の食生活全集

2020年05月20日

聞き書 奈良の食事 十津川郷の食より

田植えのあとのさなぶりと、秋の畑打ちの夕飯に必ずつくる五目飯である。さなぶりのときは、高野豆腐、ぜんまい、たけのこ、ふき、えんどう豆を必ず入れる。秋は高野豆腐、大根、二度なり(菜豆ともいう。いんげん)、干ししいたけやこんにゃくを入れる。具を小さくきざんで、醤油味で炊いて白いごはんに混ぜる。

 

出典:藤本幸平 他. 日本の食生活全集 29巻『聞き書 奈良の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.277-277

関連書籍詳細

日本の食生活全集29『聞き書 奈良の食事』

藤本幸平 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540920035
発行日:1992/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 376頁

青丹よしといわれた奈良の都、法隆寺を仰ぐ斑鳩の里から山深い吉野・十津川郷まで、その歴史・民俗・食べ物を古老からの聞き書きと写真で記録。東大寺の結解(けっけ)料理など、各地の寺社料理も紹介。
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