きゅうりのあんかけ

連載日本の食生活全集

2020年07月27日

聞き書 石川の食事 加賀潟(河北潟)の食より

初夏から秋にかけてとれるきゅうりは、酢のものや漬物にして食べるが、太く大きくなったきゅうりは煮ものにする。
きゅうりの皮をむいて中の種を出し、少し大きめに切って煮干しのだし汁でゆっくり煮る。醤油で味つけして、水溶きかたくり粉かじゃがいもをすりおろしたものを入れ、とろみをつける。なんばをきかせてもおいしい。
きゅうりのほかに、かたうりやゆうがおをあんかけにすることもある。それぞれに違った風味がある。

 

出典: 守田良子 他. 日本の食生活全集 17巻『聞き書 石川の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.208-208

関連書籍詳細

日本の食生活全集17『聞き書 石川の食事』

守田良子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540880094
発行日:1988/06
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

四季折々の素材をこまやかな味わいに仕上げる古都・金沢の食、焼畑からの雑穀、山菜、木の実、熊など獣が食卓をにぎわす白山麓の食など「加賀百万石」の地の多彩な食の数々。
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