聞き書 鳥取の食事 東郷池周辺の食より
■夕飯――麦飯、味噌汁、ふなの梅干し煮、大根おろし、漬物
炊きたての麦飯に、大根、にんじん、ねぎなど実だくさんの味噌汁のほか、東郷池でとれたふなを売りに来たら数日分まとめて買って、梅干し煮などにする。おかずが足りないときには、さい味噌やたくあんに、残りものを利用する。
一日中働きづめなので、手早くできる料理が多いが、働いたあとの食事は身につくようでおいしい。
写真:秋の夕飯
上:ふなの梅干し煮、漬物/中:大根おろし/下:麦飯、大根とねぎの味噌汁
出典:福士俊一 他編. 日本の食生活全集 31巻『聞き書 鳥取の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.163-164