がに汁やとれたての大根の煮もの――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年10月27日

聞き書 福島食事 相馬(原釜)の食より

ほっき漁も終わり、刺し網がおもな漁業となるので、また網の修理が続く日々となる。
網づくりと秋野菜の収穫作業、また、冬に備えての野菜の保存、それに稲の刈り入れもある。日暮れが早く、一日が短いのに、やらねばならない仕事の多い時期である。

麦飯に、大根、里芋などの秋野菜を入れた味噌汁、魚の煮つけ、なす、きゅうりの漬物などを食べる。

写真:秋の朝食
上:さったろうと大根の煮つけ、へら菜の漬物/下:麦飯、味噌汁(里芋、大根)

 

出典:柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.320-321

関連書籍詳細

日本の食生活全集7『聞き書 福島の食事』

柏村サタ子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540870972
発行日:1987/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

にしん漬・三五八漬を肴に会津の酒を酌む。うにの貝焼、あんこう料理は浜通りの名物。豊富な食素材を伝統の生活知が生かす「みちのくのまほろば」福島ならではの味。
田舎の本屋で購入

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