聞き書 福島の食事 相馬(原釜)の食より
ほっき漁も終わり、刺し網がおもな漁業となるので、また網の修理が続く日々となる。
網づくりと秋野菜の収穫作業、また、冬に備えての野菜の保存、それに稲の刈り入れもある。日暮れが早く、一日が短いのに、やらねばならない仕事の多い時期である。
■朝
麦飯に、大根、里芋などの秋野菜を入れた味噌汁、魚の煮つけ、なす、きゅうりの漬物などを食べる。
写真:秋の朝食
上:さったろうと大根の煮つけ、へら菜の漬物/下:麦飯、味噌汁(里芋、大根)
出典:柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.320-321