豆しとぎ

連載日本の食生活全集

聞き書 岩手の食事 県北の食より

2020年01月05日

聞き書 岩手の食事 県北の食より

大黒さまや山の神、あるいは蒼前さまへのお供えものとして古くからつくられてきたもので、子どものおやつとしても喜ばれる食べものである。供えものの場合は「おしとぎ」と敬語で呼ばれ、山の神の年取り(十二月十二日)の晩には一二個を供えるので、「十二しとぎ」ともいう。ほかに豆もちあるいは単にしとぎ、すっとぎなどとも呼んでいる。
材料は、青大豆にもちあわがふつうで、田んぼがある農家や豊かな町家では、もちあわの代わりにもち米とうるち米とを半々に混ぜてつくる場合もある。青豆はひたし豆を使うので、でき上がりが黄緑色の美しいものになる。
あわは、一晩水に浸したものを一時間水切りし、臼で搗いて粉にする。大豆も一晩水に浸し、浮いた皮を除きながらやや固めに煮、手早く水気を切って、臼で搗く。

関連書籍詳細

日本の食生活全集3『聞き書 岩手の食事』

古沢典夫 他編
定価2,983円 (税込)
ISBN:9784540840227
A5 376頁

県北の雑穀文化圏・県央の粉食文化圏・県南のもち文化圏・海の幸豊かな三陸沿岸・山の幸の奥羽山系の5地域に分け、地域毎に紹介。日本人の食の原型を見ることができる。
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