まめ栗

連載日本の食生活全集

2020年09月29日

聞き書 島根の食事 奥出雲の食より

栗をひろってきたら鬼皮と渋皮をていねいにとる。渋皮はすり鉢に栗を入れて水を加え、手で混ぜながらとる。何回もくり返す。次に水をたっぷり入れてやわらかく煮る。煮えたら余分な湯をすてる。煮えた栗が少しこわれると、ほかの栗にくっついて粉を吹く。
次に、もち米粉でだんごをつくり、ゆでて栗と合わせ、上から砂糖をかける。
混ぜながら食べるが、とてもおいしい。

 

出典:島田成矩 他. 日本の食生活全集 32巻『聞き書 島根の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.141-141

関連書籍詳細

日本の食生活全集32『聞き書 島根の食事』

島田成矩 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910029
発行日:1991/07
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

旧暦十月の神無月も出雲では「神有月」。全国から集まる神々をもてなす心が食生活の中にいまも息づく。汽水湖・宍道湖・中海の豊かな魚介、米どころ出雲平野、豪雪の山間、隠岐まで郷土の食を網羅。
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