聞き書 島根の食事 奥出雲の食より
栗をひろってきたら鬼皮と渋皮をていねいにとる。渋皮はすり鉢に栗を入れて水を加え、手で混ぜながらとる。何回もくり返す。次に水をたっぷり入れてやわらかく煮る。煮えたら余分な湯をすてる。煮えた栗が少しこわれると、ほかの栗にくっついて粉を吹く。
次に、もち米粉でだんごをつくり、ゆでて栗と合わせ、上から砂糖をかける。
混ぜながら食べるが、とてもおいしい。
出典:島田成矩 他. 日本の食生活全集 32巻『聞き書 島根の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.141-141