香茸の塩漬、粕漬

連載日本の食生活全集

2020年09月30日

聞き書 島根の食事 江の川流域の食より

秋に近くの山でとれた香茸は塩漬けして保存する。生の香茸を細かくきざみ、そうけに入れ、かけいの水でよくさらし、あくを抜く。とてもあくが強い。あく抜きをしたものを少し干して、塩を香茸と同量くらいにして漬けこみ、はんどうに入れておく。これは行事のときの菜台の一品とすることが多いが、たまにはにぎり飯などの中に入れる。にぎり飯に入れると、香気のあるさっぱりした塩おにぎりになる。
また、一度ゆでて塩漬にした香茸を三か月くらい酒粕に漬けこんだものは、上等の漬物で晴れの日の酒のつまみになる。

 

出典:島田成矩 他. 日本の食生活全集 32巻『聞き書 島根の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.181-182

関連書籍詳細

日本の食生活全集32『聞き書 島根の食事』

島田成矩 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910029
発行日:1991/07
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

旧暦十月の神無月も出雲では「神有月」。全国から集まる神々をもてなす心が食生活の中にいまも息づく。汽水湖・宍道湖・中海の豊かな魚介、米どころ出雲平野、豪雪の山間、隠岐まで郷土の食を網羅。
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