聞き書 徳島の食事 鳴門海岸(浜屋)の食より
手長だこは足の長いたこで、十月になるとよくとれる。やわらかく、夕食に喜んで食べる。
たこは、塩をまぶしつけてよくもむようにすると、ぬめりが出てくる。これを洗って水気をよく切る。こんにゃくは大きめに切り、ゆでておく。
大なべに醤油、砂糖と酒を入れ、沸騰したらたこを入れ、こんにゃくも入れて一緒に煮る。たこが固くなるので煮すぎないようにする。
出典:立石一 他. 日本の食生活全集 36巻『聞き書 徳島の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.293-293