かしの実こんにゃく

連載日本の食生活全集

2020年10月16日

聞き書 宮崎の食事 米良山地の食より

いちいがしの実をひろい、石臼か踏臼で粉にする。ふるいにかけた粉を目のやや粗い布袋に入れ、桶の中に水を入れてよくもむ。もみ出した汁をしばらくおくと澱粉が沈む。何回も水をかえ、水がすきとおるまでそかす(さらす)。そかしたものを目の細かい布袋に入れてしぼり、天日に干して乾燥する。
この粉に水を加え、なべに入れて火にかけて炊き、気長に練りあげる。しゃもじですくってみて、とろとろとするようになったら流し箱に移し、冷やして固める。
こんにゃくと同じように、酢味噌やしょうが醤油で食べる。

 

出典:田中熊雄 他. 日本の食生活全集 45巻『聞き書 宮崎の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.140-140

関連書籍詳細

日本の食生活全集45『聞き書 宮崎の食事』

田中熊雄 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540901010
発行日:1991/03
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

伝説に彩られた山深き里、古来「日向の国」と呼ばれた太陽の国・宮崎。焼き畑の村に、陽光そそぐ平野に、霧島のぞむシラスの台地に、黒磯洗う浜に、なつかしい食と暮らしをたずねた南国の食の記録。
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