めばちの煮つけ

連載日本の食生活全集

2020年10月21日

聞き書 宮城の食事 三陸南海岸の食より

秋に入ると、抱卵期間近のめばち(めばる)は体長七、八寸になり、しゅんである。
表皮のぬめりを包丁でとり、えら、はらわたもとり、水洗いして姿煮にする。味つけは醤油でも味噌でもよい。
白身なので、刺身にしても塩焼きにしてもおいしい。

 

出典:竹内利美 他. 日本の食生活全集 4巻『聞き書 宮城の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.147-148

関連書籍詳細

日本の食生活全集4『聞き書 宮城の食事』

竹内利美 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890062
発行日:1990/02
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

米どころ宮城は旧伊達藩以来の米どころで、もちの多彩な食べ方を誇る。三陸海岸では四季いろいろな魚貝がとれ、浜の人たちだけでなく、内陸の人々の食膳もにぎわす。
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