山鳥もち

連載日本の食生活全集

2020年11月02日

聞き書 栃木の食事 日光山間(栗山)の食より

山鳥の肉と骨とを斧でよくたたき、大根、ねぎ、ばんだいもちと一緒に醤油味で煮る。
山鳥は秋から冬にかけてよくとれる。山鳥猟は、朝夕山鳥がほや(やどりぎ)の実を食べにくるところを待ちかまえて撃つので、「山鳥待ち」とか「ほや待ち」という。なお、春の山鳥はとかげを捕食しているので、食べるものではないといわれる。

 

出典:君塚正義 他. 日本の食生活全集 9巻『聞き書 栃木の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.122-122

関連書籍詳細

日本の食生活全集9『聞き書 栃木の食事』

君塚正義 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540880322
発行日:1988/08
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

鮭食の伝統「しもつかれ」、伝統行事に食の歴史をとどめる栃木の食。海なし県栃木で多用される川魚、里芋。山と川と里の国栃木の習俗、行事、暮らし、食の姿を伝える。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事