凍み大根

連載日本の食生活全集

2021年02月09日

聞き書 長野の食事 諏訪盆地の食より

凍み大根は、大根を切らないで、丸のままつくる方法と、切ってつくる方法がある。丸のままつくる方法は、八ヶ岳山麓の高冷地でおもに行なわれるもので、洗った大根をそのままひもで連にして軒先などへつるしておく。切ってつくる方法は、皮をむいて、三、四分厚さの輪切りにし、さっとゆでて水に一晩つけてあくを抜く。それを蚕かごに広げて外に出す。夜、凍ったものが、日中は日の光で解けて、凍っては解け、凍っては解けをくり返している間に、まっ白く、かさかさに干しあがる。
丸のまま干したものは、皮をむかないで、味噌漬などに使い、切って干したものは煮ものに使う。

写真:煮もの用の凍み大根

 

出典:向山雅重 他. 日本の食生活全集 20巻『聞き書 長野の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.157-158

関連書籍詳細

日本の食生活全集20『聞き書 長野の食事』

向山雅重 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540860768
発行日:1986/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

十州に境を連ねる信州の山と川、四つの平の恵みを生かしきる女の技を収録。木曽のすんき漬、東信の野沢菜漬、中信の稲扱菜など、特徴ある野菜がいっぱい。海こそなけれよろず足らわぬことなき暮らしと食を聞書きする。
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