聞き書 宮崎の食事 高千穂の食より
春先、赤あざみの葉をとってきてつくる。
赤あざみの葉をゆでて、水にさらしてあくを抜き、小さくきざみ、だしのいりこ(煮干し)とともに油で炒めて醤油で味をつけ、麦飯かとうきび飯に混ぜる。または、油で炒めたあざみを、とうきび飯がたぎったときに入れ、醤油味をつけて炊きあげる。
あざみ飯は春先のおいしい食べもので、必ず一度は食べる。あざみ飯を食べると病気をしないといわれている。
写真:春先の変わりごはん「あざみ飯」
出典:田中熊雄 他. 日本の食生活全集 45巻『聞き書 宮崎の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.34-34