聞き書 京都の食事 丹波平坦の食より
農繁期に入ると、ごはんは麦飯になる。米麦半々の割合である。
■夜―麦飯、ろくともち、酢のもの
ろくともちとは、かぶや里芋の味噌汁の中に、小麦粉を水でこねて、さじですくって入れたもの。酢のものは、ねぎのてっぱい(酢味噌あえ)。さっぱりとした味のてっぱいは、ろくともちのあと口によくあっておいしい。
写真:春の夕食
上:茶、たくあん/下:ろくともち(小麦粉、大根、にんじん、かぶの葉)、大根の炒め煮
出典:畑明美 他. 日本の食生活全集 26巻『聞き書 京都の食事』. 農山漁村文化協会, 1985, p.189-192