酢やとんがらしをきかせた食事で暑さをしのぐ―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年06月03日

聞き書 香川の食事 さぬき平野の食より

茶づけ―麦飯、落としこみ汁、わかめ入りきゅうりもみ、梅干し
家族が多いと、ごぜんの残りごはんだけでは足りそうにないので、汁にうどん粉だんごを落とした落としこみ汁を炊く。たこ干し(割干し)だいこをしばらく水に浸しておいて入れると甘みが出てとてもおいしい。きゅうりも、家族の好きなわかめを店から買ったものと酢のものにして、暑さをしのぐ。

写真:夏の茶づけ
上:わかめ入りきゅうりもみ、梅干し/下:麦飯、落としこみ汁

 

出典:井上タツ 他. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.163-165

関連書籍詳細

日本の食生活全集37『聞き書 香川の食事』

井上タツ 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900068
発行日:1990/08
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

じゃこだしで食べるさぬきうどん、さわらでつくる魚ばっつおのごちそう、行事に欠かせない鮒のてっぱい。讃岐三白の伝統をひく食べものと溜池からの恵みを聞き書きする。
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