豊かな収穫物を供え、実りを祝う行事の数々─晴れ食・行事食

連載日本の食生活全集

2021年09月14日

聞き書 宮城の食事 仙南・亘理平地の食より

収穫を祝ういも月さん、豆月さん、お刈りあげ、にわ払い、大根の年取りと行事が多い。それぞれの収穫物を田の神、畑の神に供え、家族も十分それをいただき、一年中の農作業が終了した満足感でいっぱいになる。
秋の彼岸
中日には小豆あん、ずんだ、豆粉などで包んだおはぎをつくり、にんじんの白あえなどと一緒に仏壇に供える。おはぎは墓まいりでも供える。

写真:彼岸のごちそう
おはぎ(上から小豆あん、ずんだ、豆粉)、にんじんの白あえ

 

出典:竹内利美 他. 日本の食生活全集 4巻『聞き書 宮城の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.88-89

関連書籍詳細

日本の食生活全集4『聞き書 宮城の食事』

竹内利美 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890062
発行日:1990/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

米どころ宮城は旧伊達藩以来の米どころで、もちの多彩な食べ方を誇る。三陸海岸では四季いろいろな魚貝がとれ、浜の人たちだけでなく、内陸の人々の食膳もにぎわす。
田舎の本屋で購入

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