聞き書 秋田の食事 県央八郎潟の食より
■昼―しだもち、えびの塩辛、貝焼き
昼食は二番米、三番米を粉にしてつくったしだもちに、えびの塩辛をつけて、ごはんがわりにする。これに貝焼きをつける。冬分は、ちか、えびなどと、ぜんまいか、せりの貝焼きが多い。しだもちをつくったり、貝焼き台に火を起こして貝焼きの準備をするのは、姑の仕事である。
写真:冬の昼食
上:えびの塩辛、大根葉の茎漬/下:しだもち、貝焼き
出典:藤田秀司 他編. 日本の食生活全集 5巻『聞き書 秋田の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.61-62