冬の味・鴨貝焼き―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年12月02日

聞き書 秋田の食事 県央八郎潟の食より

昼―しだもち、えびの塩辛、貝焼き
昼食は二番米、三番米を粉にしてつくったしだもちに、えびの塩辛をつけて、ごはんがわりにする。これに貝焼きをつける。冬分は、ちか、えびなどと、ぜんまいか、せりの貝焼きが多い。しだもちをつくったり、貝焼き台に火を起こして貝焼きの準備をするのは、姑の仕事である。

写真:冬の昼食
上:えびの塩辛、大根葉の茎漬/下:しだもち、貝焼き

 

出典:藤田秀司 他編. 日本の食生活全集 5巻『聞き書 秋田の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.61-62

関連書籍詳細

日本の食生活全集5『聞き書 秋田の食事』

藤田秀司 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540850660
発行日:1986/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 386頁

ハタハタずし・しょっつる・いぶり大根・各種貝焼(カヤキ)鍋など、自然の要求と人間の要求が一致した発酵食文化の粋・秋田の食事を、農耕・漁労の営みと共に描く。
田舎の本屋で購入

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