彼岸のおはぎやお節句のごちそうで精力を蓄える―晴れ食・行事食

連載日本の食生活全集

2022年03月14日

聞き書 山梨の食事 甲府盆地の食より

お彼岸
三月中、下旬にかけて、彼岸の入り、中日、日天願(彼岸明け)となる。お彼岸の入りには、小豆あん、きな粉、黒ごまの三色のおはぎをつくり、中日には、米の粉で小豆のつぶしあんをまぶした中日だんす(だんごより平べったい形にした米粉のこねもの)をつくって仏壇に供える。また中日には、お墓まいりをする。

写真:中日だんす

 

出典:福島義明 他編. 日本の食生活全集 19巻『聞き書 山梨の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.26-28

関連書籍詳細

日本の食生活全集19『聞き書 山梨の食事』

福島義明 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900082
発行日:1990/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 376頁

徴兵検査で甲種合格率日本一といわれ、長寿県として有名な山梨の食の特徴は? 甲斐の山々に囲まれた海なし県ならではの雑穀、鳥獣、虫、魚の滋養豊かな食べ方、名物ほうとうの地域ごとの味わい方を紹介する。
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