オランダずいきと車麩の三杯酢

連載日本の食生活全集

2022年07月13日

聞き書 千葉の食事 北総台地の食より

オランダずいきは里芋の一種のオランダいもの茎で、いもは食べず、茎だけを利用する。緑色の茎の中は海綿のようであり、夏の日常食によく食べる。
オランダずいきは皮をむいてささがきにし、塩をふってもむ。車麩は水に浸し、やわらかくなったら軽くしぼってちぎる。
砂糖、味噌、酢をすり鉢ですり混ぜ、水気を切ったずいきと麩をあえる。三杯酢とみなが呼ぶが、酢味噌あえである。
ずいきのかわりに、きゅうりでつくることもある。

 

出典:高橋在久 他. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.255-256

関連書籍詳細

日本の食生活全集12『聞き書 千葉の食事』

高橋在久 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890024
発行日:1989/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5判上製 384頁

黒潮が打ち寄せる房総半島は日本でも屈指の好漁場。いわし・かつおに代表される海の幸と利根川の魚、台地の作物が食膳にのぼる。太巻ずしはこの地の伝統食。女性が築いた食の営みを記録する。
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