刈野でとれるじゃがいも、あわ、とうみぎが米の補い―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年07月25日

聞き書 福島食事 会津山間(只見)の食より

去年つくった刈野(焼畑)に、今年はじゃがいも、とうみぎ(とうもろこし)、あわなどをつくる。肥料は下肥と灰で、まわりの草も刈って入れる。
夕―いも飯、ゆでとうみぎ、かぼちゃとじゃがいもの煮もの、おひたし、漬物
飯は朝に一日分を炊いてしまう。ごはんが少し足りないときは、とうみぎがごはんのかわりになる。かぼちゃやじゃがいもの煮ものは空腹を満たしてくれる。

写真:夏の夕食
〔上左から〕煮もの(かぼちゃ、じゃがいも、ささぎ)、いも飯、なすの塩漬、ゆでとうみぎ

 

出典:柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.78-79

 

関連書籍詳細

日本の食生活全集7『聞き書 福島の食事』

柏村サタ子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540870972
発行日:1987/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

にしん漬・三五八漬を肴に会津の酒を酌む。うにの貝焼、あんこう料理は浜通りの名物。豊富な食素材を伝統の生活知が生かす「みちのくのまほろば」福島ならではの味。
田舎の本屋で購入

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