さんまや秋さばが秋仕事の力のもと―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年09月12日

聞き書 神奈川の食事 相模川流域の食より

およめし―麦飯、さんまの塩焼き、けんちん汁、おろぬき大根のもみ漬
暗くなりかけて仕事をしまって帰ると、およめしは八時近くになる。冷えこんでくる夜は、温かい汁ものがごちそう。けんちん汁や呉汁をよくつくる。ふうふう吹きながらすすり、何杯もおかわりする。
働く時間が長く、きつい仕事が多いので、ほとんど毎日魚を食べる。さばやいわしのほかに、この時期はさんまが加わる。煮つけや塩焼きにして食べる。

写真:秋のおよめし
上:おろぬき大根のもみ漬、さんまの塩焼き/下:麦飯、里芋と大根の味噌汁

 

出典:遠藤登 他編. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.191-191

 

関連書籍詳細

日本の食生活全集14『聞き書 神奈川の食事』

遠藤登 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540920028
発行日:1992/7
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5判上製 384頁

和洋中が勢揃いの横浜のハイカラ料理、古都鎌倉の伝統食から、相模野の恵み、山・川・海の幸を集めた県内各地の素朴な郷土料理まで、地元のお年寄りからの聞き書きをもとに再現。写真つきで記録。
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