聞き書 茨城の食事 北部山間地帯の食より
味噌おでんは、板こんにゃくを大きめに三角か短冊に切り、ゆでて水気をとり、味噌、砂糖で練りあげた甘味噌をつけて、ふーふーいって食べる。これを「こんにゃくべったら」ともいう。味噌は自家製であるから、家によっておでんの味は独自である。
こんにゃくを竹串にさして、よくゆでることもある。竹串のおでんは、村の鎮守の祭りの露店でも売られる。
出典:桜井武雄 他編. 日本の食生活全集 8巻『聞き書 茨城の食事』. 農山漁村文化協会, 1985, p.198-199