こんにゃくの味噌おでん

連載日本の食生活全集

2022年10月05日

聞き書 茨城の食事 北部山間地帯の食より


味噌おでんは、板こんにゃくを大きめに三角か短冊に切り、ゆでて水気をとり、味噌、砂糖で練りあげた甘味噌をつけて、ふーふーいって食べる。これを「こんにゃくべったら」ともいう。味噌は自家製であるから、家によっておでんの味は独自である。
こんにゃくを竹串にさして、よくゆでることもある。竹串のおでんは、村の鎮守の祭りの露店でも売られる。

出典:桜井武雄 他編. 日本の食生活全集 8巻『聞き書 茨城の食事』. 農山漁村文化協会, 1985, p.198-199

 

関連書籍詳細

日本の食生活全集8『聞き書 茨城の食事』

桜井武雄 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540850387
発行日:1985/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5判上製 348頁

「新豆できたから納豆寝せべ」穀類豊富な県央畑作地帯、水郷ならではの淡水魚を利用した南部水田地帯。水陸の幸を素材に食事づくりを手がけてきた主婦からの聞書きによってまとめた「常世の国」茨城の食事。
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