手間いらずのおかずで養蚕期をのりきる――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年05月30日

聞き書 山梨の食事 笛吹川上流の食より

夕――冷やむぎ、おつゆ、どぶ漬
ようめしは米の飯、味噌汁、塩さばを焼いたもの、つくだ煮、どぶ漬のきゅうり、トマトなどであるが、ときには冷やむぎをつくる。たまねぎを入れた温かい醤油汁をつくり、ねぎや青のり、けずり節などのお辛味を入れて、おつゆにめんをつけてはつるつると食べる。

写真:夏のようめし
冷やむぎ(お辛味とおつゆを添えて)、きゅうりのどぶ漬

 

出典:福島義明 他編. 日本の食生活全集 19巻『聞き書 山梨の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.86-87

関連書籍詳細

日本の食生活全集19『聞き書 山梨の食事』

福島義明 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540900082
発行日:1990/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 376頁

徴兵検査で甲種合格率日本一といわれ、長寿県として有名な山梨の食の特徴は? 甲斐の山々に囲まれた海なし県ならではの雑穀、鳥獣、虫、魚の滋養豊かな食べ方、名物ほうとうの地域ごとの味わい方を紹介する。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事